終了しました ウェビナー「20年目の9.11を超えて:グローバル社会、イスラーム世界、ポスト・テロ時代を眺望する」(Sep. 11)
2021.08.31
カテゴリ: シンポジウム
班構成: B02 思想と戦略
B02「思想と戦略が織りなす信頼構築」班は日本エネルギー経済研究所中東研究センター他と共催でウェビナーを開催いたします。
ウェビナー「20年目の9.11を超えて
:グローバル社会、イスラーム世界、ポスト・テロ時代を眺望する」
<開催趣旨>
2001年9月11日から、20年目を迎えます。「9.11事件」およびそれに対する米国を中心とする国際社会の対応が、過去20年にわたってグローバル社会全体に与えてきた影響の大きさは、言うまでもありません。冷戦の終焉後に登場した「グローバル化時代」が、その結果として「テロ対反テロ」を1つの基軸とするものとなり、冷戦の終焉によって期待された「平和」のかわりに、紛争や対立が増大する一因ともなりました。
これまでも、国際関係学、国際政治学、中東地域研究、イスラーム世界研究などの立場から、「9.11事件」とその後の展開について、さまざまな議論がなされてきました。国際政治の動向のみならず、長きにわたるアフガニスタンでの戦乱、イラクでの戦乱、世界的に拡散するテロ問題、アルカイダの拡散、「イスラーム国」の盛衰、それらと連動する各地域の現実、またイスラーム世界における思想的な戦い、思想的対立のサイバー空間化、日常世界における穏健派の苦闘など、論ずるべきことも多く、時に議論が錯綜することも否めません。
今回、20年目を迎えるにあたっても、アフガニスタン情勢が急展開し、20年にわたった米国の軍事介入が、米軍撤退と同時にターリバーンの電撃的な勝利に終わる様相を見せています。多くの人にとって、想定外の展開かもしれません。
本研究会では、この20年間の国際社会が9.11以降に「テロ」問題を1つの基軸とするものであったことから、それ以後を「ポスト・テロ時代」と想定して、グローバル社会、イスラーム世界およびその諸地域の観点から、これまでの史的展開・現在・今後を見渡す眺望を得るべく、議論をおこないたいと思います。
日時:2021年9月11日(土)14:00~17:00
報告:
保坂修司(日本エネルギー経済研究所理事・同中東研究センター長)
「9.11事件から20年:アルカイダの残したもの」
山根 聡(大阪大学、B02班研究代表者)
「9.11がもたらしたパキスタンの社会変容と南アジア域内関係の流動化」
小杉 泰(立命館大学)
「穏健主流派の苦闘とその展望:ウスール(法源学)派を中心に」
司会・ディスカッサント:末近浩太(立命館大学)
開催形態:一般公開/無料、オンライン(Zoomウェビナー、要事前登録)
こちらのリンクよりお申込みください。
主催
-日本エネルギー経済研究所中東研究センター
-立命館大学アジア・日本研究所
-立命館大学中東・イスラーム研究センター
-科学研究費補助金・基盤研究(A)「現代イスラームにおける法源学の復権と政治・経済の新動向:過激派と対峙する主流派」(研究代表者:小杉 泰(立命館大学); 19H00580)
共催
-科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」
B02班「思想と戦略が織りなす信頼構築」(研究代表者:山根聡(大阪大学);20H05828)
-基盤研究(B)「計量テキスト分析を用いた現代中東における新たな政治的動員に関する実証研究」(研究代表者:末近浩太(立命館大学);19H04374)
-基盤研究(A)「現代南アジアにおけるムスリム社会の多極化の傾向-テロとツーリズム」(研究代表者:外川昌彦(ILCAA); 19H00554)
-基盤研究(B)「暴力による民主主義の20世紀:トランスナショナルヒストリーの試み」(研究代表者:長縄宣博(北海道大学);18H00697)
お問い合わせ
aji-con [at] st.ritsumei.ac.jp (立命館大学アジア・日本研究所 研究集会事務局)