C01班研究成果『デジタル人文学が照らしだすコネクティビティ』(シリーズ「イスラームからつなぐ」第8巻)刊行
2025.03.25
カテゴリ: 出版
シリーズ「イスラームからつなぐ」第8巻
『デジタル人文学が照らしだすコネクティビティ』刊行のご案内
書誌情報
熊倉和歌子編『デジタル人文学が照らしだすコネクティビティ』(シリーズ「イスラームからつなぐ」第8巻)東京大学出版会、2025年3月
ISBN 978-4-13-034358-9
判型・ページ数 A5・272ページ
定価 5,720円(本体5,200円+税)
東京大学出版会ウェブサイト:https://www.utp.or.jp/book/b10124134.html
目次
総論 デジタル人文学的手法を用いたコネクティビティ分析(熊倉和歌子)
第I部 コネクティビティ分析におけるデジタル人文学の意義
第1章 普通の名士に光を当てる
―デジタル人文学と伝記文学研究の未来に向けて(新井和広)
第2章 グローバルに共有可能なテキストデータの構築に向けて(永崎研宣)
第II部 史料から浮かびあがるコネクティビティ
第3章 網の目のなかの人々を描く
―女性がつなぐマムルーク朝後期の文民ネットワーク(熊倉和歌子)
第4章 15 世紀の東地中海・紅海・インド洋におけるムスリム商人たち
―デジタルテキスト分析の試み(伊藤隆郎)
第5章 デジタル人文学的ツールの応用による近世ムスリムネットワークの再構築
―近世マルタ島におけるムスリム奴隷コミュニティ(マレト アレクサンデル)
第III部 知識伝達をめぐるコネクティビティ
第6章 15 世紀マグリブのウラマーのイスナードを可視化する
―デジタル人文学によるファフラサ活用の試み(篠田知暁)
第7章 中東、インド、東南アジアのウラマーによる法学の継承と現地化
―法学書『御助けくださる方の勝利』の系譜上にある間テキスト性をどうやって実証するか(塩崎悠輝)
第8章 アラビア半島と東南アジアにおける知識伝達のコネクティビティ
―ハドラマウト起源の学識者と血縁・地縁ネットワーク(新井和広)
第IV部 コネクティビティの性質を問う
第9章 イスラーム改革思想をめぐる師弟関係の信頼性
―カッターニー『ファフラサ』のイスナードを例に(石田友梨)
第10章 15 世紀ウラマーの名目的師弟関係にみる「弱い紐帯の強さ」
―RDF を用いた「データベース」としての人名録分析(太田(塚田)絵里奈)
第11章 日本の中東・イスラーム研究者のコネクティビティを可視化する
―謝辞から読み解く研究史(須永恵美子)
あとがき
索引
執筆者紹介