A02班研究成果『翻訳される信頼』(シリーズ「イスラームからつなぐ」第3巻)刊行
2024.05.14
カテゴリ: 出版
シリーズ「イスラームからつなぐ」第3巻
『翻訳される信頼』刊行のご案内
本書ではA02班がこれまで検討してきた言語的な転換を縦軸に、
役割分担であるイスラームの学知・国際商業・通訳者・多元的法体制を横軸に、
東南アジアから中国・中央ユーラシア・南アジア・西アジアを横断する
ムスリムのネットワークの展開を描きます。
書誌情報
野田仁編『翻訳される信頼』(シリーズ「イスラームからつなぐ」第3巻)東京大学出版会、2024年3月
ISBN 978-4-13-034353-4
判型・ページ数 A5・232ページ
定価 5,060円(本体4,600円+税)
東京大学出版会ウェブサイト:https://www.utp.or.jp/book/b10045699.html
目次
総論 さまざまな人々をつなぐ翻訳の役割(野田仁)
第Ⅰ部 イスラームの知の移動と多言語への翻訳
第1章 完全人間としてのムスリム君主(矢島洋一)
第2章 『天方詩経』、アラビア語韻文の敢然たる翻訳――19世紀中国ムスリムによる非ムスリムとの信頼関係の構築(中西竜也)
第Ⅱ部 国際商業における翻訳
第3章 ムガル朝におけるオランダ東インド会社と通訳(嘉藤慎作)
第4章 交易品としてのインドの織物とその「翻訳」(和田郁子)
第Ⅲ部 帝国の翻訳者
第5章 15世紀末–19世紀ロシアの東方言語の通訳官(濱本真実)
第6章 東南アジアのマレー・ムスリム社会における近代性の翻訳(坪井祐司)
第Ⅳ部 多元的法体制における翻訳
第7章 多言語社会の中のオスマン憲法(髙松洋一)
第8章 ロシア帝国統治下のムスリム遊牧民の慣習法(野田仁)
第9章 インドネシアにおける法の多元性と「翻訳」(高野さやか)