終了しました 緊急セミナー「2021アフガニスタン政変と国際社会」(Aug. 31)
2021.08.24
カテゴリ: シンポジウム
班構成: 総括班
「イスラーム信頼学」は笹川平和財団、NPO法人 ジャパン・プラットフォームと共催で緊急セミナー「2021アフガニスタン政変と国際社会」を開催いたします。
「緊急セミナー 2021アフガニスタン政変と国際社会」
<開催趣旨>
2021年8月15日、ターリバーンが首都カブールを制圧し、アフガニスタン全土を支配下においた。想定外の速さで権力を掌握したターリバーンによる報復を恐れ、各国政府は自国民の救出に乗り出した。多くのアフガン市民も空港に殺到した。それを振り払って飛び立つ航空機は、あたかも国際社会がアフガニスタンを見捨てる象徴のように映り、衝撃を与えている。
2001年9月11日の米国同時多発テロ事件後、米英を中心とした有志連合は「不朽の自由作戦」を展開し、事件の首謀者オサマ・ビン・ラーディンをかくまうターリバーンを攻撃した。その後、暫定政府をへて、2003年に「アフガニスタン・イスラム共和国」が発足。以来、国際社会は同国の平和構築支援に積極的にかかわってきた。
日本もアフガニスタンの安定化と復興へ向け多大なコミットメントをしてきた。2001年11月には「テロ対策特別措置法」を制定し、自衛隊がインド洋で米艦艇などに補給を行い、政府開発援助(ODA)事業やNGOなどの民間団体も支援を継続してきた。しかし今、これらの支援の成果が水泡に帰す危険性に直面している。
はたして、過去20年間の国際社会のアフガニスタンへの関与は、何をもたらしたのか。「テロリスト」とラベリングされたターリバーンは、どのように変容してきたのだろうか。イラン、ロシア、中国の台頭は、周辺地域の地域の地政学的な再編をもたらすだろうか。そして、国際社会はこれから同国の平和と安定にどのように貢献することができるのだろうか。これらの問いに関し、専門家と実務家と共に考える機会としたい。
日時:2021年8月31日(火) 17:00-19:00(日本時間)
【プログラム】
17:00 開催挨拶 角南 篤(笹川平和財団理事長)
17:05-17:10 趣旨説明
堀場 明子(笹川平和財団アジア事業グループ主任研究員)
17:10-18:30 プレゼンテーション
スピーカー:田中 浩一郎氏(慶應義塾大学 教授)
山本 忠通氏(元アフガニスタン担当国連事務総長特別代表兼UNAMA代表)
小美野 剛氏(CWSジャパン(国際NGO)事務局長
/ジャパン・プラットフォーム 代表理事)
シャイダ・モハマド・アブダリ氏(駐日アフガニスタン大使館 大使)
18:30-19:00 質疑応答
モデレーター:石井 正子氏(立教大学 教授/ジャパン・プラットフォーム 理事
/「イスラーム信頼学」B03班「紛争影響地域における信頼・平和構築」研究代表者)
19:00 閉会
使用言語:日本語・英語(同時通訳付き)
開催形態:一般公開/無料、Zoomによるオンライン開催(こちらからお申込みください)
ウェブサイト:https://www.spf.org/seminar/list/20210831.html
共催
科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(領域代表者:黒木英充(東京外国語大学AA研); 20A104 )
笹川平和財団
NPO法人 ジャパン・プラットフォーム
問い合わせ・連絡先
笹川平和財団アジア事業グループ
Email:asiapeace [at] spf.or.jp