終了しました 活動記録 デジタル・ヒューマニティーズ Summer Days 2021(Aug. 21, 28, Sep. 4, 11)

2021.07.19

カテゴリ: ワークショップ

班構成: C01 Digital Humanities

計画研究C01「デジタル・ヒューマニティーズ的手法によるコネクティビティ分析」は、デジタル・ヒューマニティーズの手法を学ぶ4週連続セミナーを開催します。デジタル・ヒューマニティーの手法を学ぼうとする人を対象として、各手法を各自で導入できるようになるところまでを目指す入門的なセミナーです。この夏、思い切って、デジタル・ヒューマニティーズへの一歩を踏み出してみませんか?
 
1. プログラム 
– 8月21日(土) 10:00〜17:00 Transkribus(機械学習を用いた自動翻刻システム) 
– 8月28日(土) 10:00〜17:00 GIS(地理情報システム)
– 9月04日(土) 10:00〜17:00 RDF(Resource Description Framework)
– 9月11日(土) 10:00〜17:00 TEI(Text Encoding Initiative)
* 各回1時間のお昼休みを含む

 

2. 開催形態
Zoomミーティングによるオンライン開催・無料
– 各回ともに講義と演習をおこないます(使用言語は日本語)
– 利用するソフトウェア等については受講者が決まり次第、ご案内いたします。
 
3. 定員
各回30名を目安とします。
 
4. 参加方法
締切前ではありますが、定員に達しましたので、一度募集を締め切らせていただきます。
キャンセルが出た場合には、こちらのページで再募集いたします。
 
5. 講師と各回の概要
– Transkribus 
講師:宮川 創(みやがわ そう, https://researchmap.jp/SoMiyagawahttp://somiyagawa.com/
京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター助教。専門は言語学、コーパス開発、エジプト学、文献のデジタルアーカイブ。ドイツ・ゲッティンゲン大学にて5年間、ドイツ研究振興協会研究員としてコプト語羊皮紙写本のデジタル化に携わってきました。
HTR(手書きテキスト認識)とは、パピルスや羊皮紙、紙などに書かれた手書きの文字をコンピュータに認識させ、デジタルテキスト化する技術です。今回は、この技術のなかで、最も普及していて、かつ、使いやすいTranskribusの使い方を学びます。お手持ちの手書き資料(どんな言語でもかまいません)のテキストをデジタル化できるように学習しましょう。
アシスタント: 小風 綾乃  お茶の水女子大学大学院
 
– GIS
講師:佐藤 将(さとう すすむ, https://researchmap.jp/susumusato
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究機関研究員。専門は都市地理学。
GIS(地理情報システム)とは地図を通して様々なデータを組み合わせながら見える化するツールです。主には都市計画業務や森林管理等で使用されていますが、近年では歴史地図との融合の試みも行われています。こうした様々な分野で普及しているGISツールを使って地図データの作成スキルを学びます。手持ちのデータ・資料をGISデータ化できるように学習しましょう。講義は、Esriジャパンによる講義(1時間)も含む予定です。
講師&アシスタント: 岩﨑 俊亮  Esriジャパン
アシスタント: 大島 由莉  Esriジャパン
アシスタント: 土田 雅代  Esriジャパン
 
– RDF
講師:小川 潤(おがわ じゅん, https://researchmap.jp/jo-fil-ho
東京大学大学院人文社会系研究科、博士後期課程在学中。専門は西洋古代史。
RDF(Resource Description Framework)は、ウェブ上の様々な資源に関する情報を表現するためのデータモデルで、セマンティックウェブや知識グラフの基盤技術となっています。近年では、Japan Searchをはじめ、文化資源学や人文社会科学における活用も進んでおり、人名・地名、社会ネットワークやプロソポグラフィに関するデータを記述する動きも見られます。今回は、RDFについての基礎知識や活用事例はもちろん、実際の資料を用いた構造化モデルの検討、データ作成・検索を実際に行い、この技術が研究にどのように活用できるのかを考えたいと思います。
アシスタント: 中川 奈津子  国立国語研究所
アシスタント: 大井 将生  東京大学大学院
アシスタント: 大月 希望  東京大学大学院
 
– TEI
講師:永崎 研宣(ながさき きよのり, https://researchmap.jp/knagasaki
仏教学の研究基盤構築のための研究を行いつつ、その成果をデジタル・ヒューマニティーズの文脈を通じて 日本の人文学全般に還元していくことをこの12年ほどの主な仕事にしております。
欧米先進国で人文学向けテキストデータの構造化のためのデファクト標準になっているTEI (Text Encoding Initiative) ガイドラインの内容とあり方について講義と実習を行う。実習と講義を組み合わせることで、人文学にとってそれがいかに有用であるかを理解するとともに、実際には見た目ほど難しいものではなく、人文学者が人文学者のために作ったものであることを実感できるようにすることを目標とする。
アシスタント: 小川 潤  東京大学大学院
アシスタント: 王 一凡  人文情報学研究所
アシスタント: 左藤 仁宏  東京大学大学院
アシスタント: 村瀬 友洋  SAT大蔵経データベース研究会
アシスタント: 渡辺 要一郎  東京大学史料編纂所
 
6. 共催情報
科研費・学術変革領域研究(A)「デジタルヒューマニティーズ的手法によるコネクティビティ分析」(20H05830)/東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用・共同研究課題「中東・イスラームの歴史と歴史空間の可視化分析―デジタル化時代の学知の共有をめざして」
(以下共催機関50音順)
ESRIジャパン
京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター(CESCHI)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
一般財団法人人文情報学研究所
Tokyo Digital History (ToDH)
UTDH/東京大学人文情報学勉強会
 
7. 問い合わせ先
熊倉 和歌子(kumakura[at]aa.tufs.ac.jp)

活動記録

8月から9月にかけて4週にわたってデジタル・ヒューマニティーズの手法を学ぶ連続講座を開催した。8月21日はTranskribusを、28日はGISを、9月4日はRDFを、11日はTIFをそれぞれ初めてソフトをふれる人に向けて、初学者向けの座学および実践講義が行われた。受講者からは自分でソフトを使ったときにつまづいたところの問題解決につながったという意見も聞かれた。また多くの方からよりスキルアップをするための続編を望む意見が聞かれた。なお本イベントについては、2021年度「イスラーム信頼学」ニュースレターにおいても報告を掲載しております。こちらもあわせてご覧ください。

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