終了しました イスラーム信頼学緊急企画「パレスチナは今」 『占領の囚人たち』上映・講演会:演劇によるパレスチナ連帯の可能性 (Feb. 23)
2024.02.07
カテゴリ: その他
班構成: B03 平和構築
B03班「紛争影響地域における信頼・平和構築」は、立教大学異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~との共催で、「『占領の囚人たち』上映・講演会:演劇によるパレスチナ連帯の可能性」を開催いたします。
概要:
「占領の囚人たち」とは、イスラエル人の劇作家で俳優、また人権活動家でもあるエイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ人政治囚らと協働で作りあげた演劇作品です。昨年、名取事務所が都内で「Prisoners of the Occupation」東京版と「I, Dareen T. in Tokyo」の二本立てで上演しました。本講演会では、その日本版上演の録画を上映します。
ヴァイツマンさんは、イスラエルによって投獄されたパレスチナ人政治囚と交流を深め、友情をはぐくみ、彼ら・彼女らの刑務所での非人道的な経験をドキュメンタリー演劇に仕上げました。その勇気ある創作活動は世界で高く評価されています。また、2023年1月にパレスチナ/イスラエルを訪れた日本のスタッフ・出演者の体験も、日本版の作品の一部になっています。
占領支配により埋めがたく分断されているイスラエルとパレスチナの溝。イスラエルにおけるパレスチナ人のナラティブの不可視化に抗うヴァイツマンさんの取り組みは、「他者」の生に身体と声を与える、演劇ならではの可能性を感じさせます。
上映後には、パレスチナ/イスラエルの現場で、国家の分断に抗う個人に接してきた鈴木啓之さんに、不可視にされている両者のつながりと、2023年10月以降の「占領の囚人たち」の現在について、お話いただきます。
また、劇団「理性的な変人たち」が、翌2月24日に立教大学池袋キャンパス タッカーホールにて開催される「ガザ・モノローグ」朗読企画の紹介と、デモ朗読を行います。
開催日時:2024年2月23日(金)13:00~17:00
会場:立教大学池袋キャンパス7101教室
プログラム:
12:30 開場
13:00 開会
13:05~14:20 「占領の囚人たち」上映①「Prisoners of the Occupation」東京版
14:20~14:30 休憩
14:30~15:40 「占領の囚人たち」上映②「I, Dareen T. in Tokyo」
15:40~15:50 休憩
15:50~16:20 鈴木啓之さん講演
16:20~16:40 質疑応答
16:40~16:55 「ガザ・モノローグ」紹介(理性的な変人たち)
17:00 閉会
使用言語:日本語
開催形態:対面
事前登録:こちらのフォームからお申込みください。
【ご来場のお客様へ】
本作品には一部暴力や性的虐待について描写する箇所がございます。ご観劇の際はご留意のほどお願い申し上げます。
<登壇者プロフィール>
理性的な変人たち
「人が繋がるために演劇に何ができるか、そのための表現とは何かを模索する」劇団。東京藝術大学を卒業後、演劇の世界で活動する5人の女たちによるパフォーマンスユニット。
鈴木啓之(すずき ひろゆき)
東京大学大学院総合文化研究科スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座特任准教授。日本学術振興会特別研究員PD(日本女子大学)、日本学術振興会海外特別研究員(ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所)を経て、2019年9月より現職。著書に『蜂起〈インティファーダ〉:占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)がある。
問い合わせ先:石井正子 masang[at]rikkyo.ac.jp
共催:科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)「紛争影響地域における信頼・平和構築」(研究代表者:石井正子(立教大学)課題番号:20H05829)、立教大学異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~
協 力: 名取事務所