終了しました 2023年度イスラーム信頼学/地域研究コンソーシアム 一般公開シンポジウム(Nov. 18)

2023.09.01

カテゴリ: シンポジウム

班構成: 総括班

2023年度イスラーム信頼学/地域研究コンソーシアム
一般公開シンポジウム

(「イスラーム信頼学」全体集会)

いま、地域から「豊かな食」と「つながり」を考える


2023年11月18日(土)13:00〜17:00

対面開催
会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所3階303大会議室
東京都府中市朝日町3-11-1(アクセス

一般公開/日本語/無料/事前申込制/託児あり/参加型企画(下記をご参照ください)




開催趣旨

これまで日本人は豊かな食生活を求めてきました。
第二次世界大戦中・戦後の食糧難を経て、十分なカロリーと動物性タンパク質の確保が目指され、
バブル期には美食が追求されて「飽食の時代」とも言われました。
しかし今日、新自由主義経済の深化により、社会の経済的格差のみならず食をめぐる格差も拡大し、
私たちは果たして「豊かな食」を獲得したのか、反省が迫られています。
世界の国々も概ね同様に見えるものの、戦争や内戦は各所で続いており、
飢餓状況すら報告される地域があります。
東アジアで想定されるような戦争が発生すれば、日本も(たとえ物理的破壊を免れても)
たちどころに生存の危機に陥るような食の脆弱さの中にあります。
いま、世界各地で「豊かな食」とは何なのか、という問い直しが起こっているのです。


食はまた一方で、さまざまな次元の「つながり」を前提とします。
食糧・原材料の生産・流通はもちろん、調理や食事の仕方に至るまで、人と人の関係が前提となり、
それを考えるには、農学、環境学、生物学、医学、化学から、経済学、政治学、歴史学、社会学、
人類学、心理学、宗教学などのあらゆる分野の学が関係し、
連携することが求められます。
そして、その「つながり」は地球上の何らかの時空間において展開することから、
すぐれて地域研究的なテーマとなるのです。

今回、地域研究コンソーシアムと科研費学術変革領域研究「イスラーム信頼学」とが共同し、
世界各地の食文化の多様性を楽しみつつ、食を通じた人々のつながりとその豊かさを再考する場を設けます。

2022年中東・北アフリカのベスト・レストラン50に選ばれたレバノン人「食のコーディネーター」
カマール・ムザウワク氏は次のように言います。

「今日、他者を排除するアイデンティティではなく、
他者を包み込むようなアイデンティティと伝統表現が求められています。

“どうぞいらっしゃい!ご一緒にいかがですか?”食ほど人を受け容れるものはないのです。」

みなさまのご来場をお待ちしております。

 

一般公開シンポジウム
プログラム

13:00-13:05 開会の挨拶
近藤信彰(東京外国語大学AA研 所長)
13:05-13:15 趣旨説明・登壇者の紹介
黒木英充(東京外国語大学AA研/北海道大学SRC)
13:15-13:45 基調講演
「南アジア・ムスリムの食がつなぎ、育むもの」
山根聡(大阪大学)

13:45-14:05 第一報告
「海を渡る食材:中世のイエメンとインド洋西海域」
馬場多聞(立命館大学)
14:05-14:25 第二報告
「ともに食べる: 福建南部の『僕ら』の清真寺(モスク)における共食」
砂井紫里(千葉工業大学)

【休憩 10分】

14:35-14:55 第三報告
「移民家族における食とジェンダー:つながりとアイデンティティに着目して」
工藤正子(桜美林大学)
14:55-15:15 第四報告
「食糧と戦争経済:つながりと依存、自律性をめぐって」
井堂有子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

【休憩 20分:ネットワーキングタイム】

15:35-16:05 コメント
大澤由実(青山学院大学)
南直人(立命館大学)

16:05-16:55 全体討論
16:55-17:00  閉会の挨拶
野町素己(地域研究コンソーシアム 会長/北海道大学SRC センター長)

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17:30-19:30 学術情報交換会
(東京外国語大学生協食堂)

事前登録

登録締切:11月15日(水)(シンポジウムのみの参加の場合) 
※託児サービスの希望は10月31日(火)、
学術情報交換会にも参加を希望される場合は11月9日(木)までに

ご登録をお願いいたします。

こちらのリンクよりお申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1ypvIz8nQ0HriQZvt7cdoER1pxRiOLtJPRHdnjyNM9aU/


託児に関するご案内

アジア・アフリカ言語文化研究所所内に託児室を設けます(無料、12:30-17:30)。
ご希望の方は10月31日までに、上記の事前登録フォームよりお子様のご年齢と人数をご入力ください。



参加型企画
食でつながる 食がつなげる



今年度の全体集会は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、地域研究コンソーシアムとの共催となり、より分野的な広がりのあるなかで「食」の議論を深めるため、「食」をめぐる参加者各自のフィールドからの事例、話題を募集いたします。

ご参加の皆様におかれましては、ご専門のフィールドで「食とつながり」を示す写真(メイン)と短い説明文をA4(縦・横)一枚でお持ち寄りいただき、会場前のスペースに設置した世界地図に貼り付けていただきます。

全員参加型のディスカッションとネットワーキングのための有意義な時間となりますよう、本企画へのご協力をお願い申し上げます。

テンプレート
2023年度シンポジウム_テンプレート
(フォーマットが多少異なっても問題ございません)

イメージ


 

事前にご提出いただいたファイルは信頼学事務局で印刷いたします。
【ご提出先(11月11日まで受け付けております)】
E-Mail : connectivity_jimukyoku[at]tufs.ac.jp


共催:
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
地域研究コンソーシアム
科研費・学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(略称:イスラーム信頼学)

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