終了しました ワークショップ「オスマン・カリフ制をめぐる議論」(Jan. 21)
2022.12.10
カテゴリ: ワークショップ
班構成: B01 国家体系
B01「イスラーム共同体の理念と国家体系」は、ワークショップ「オスマン・カリフ制をめぐる議論」を開催いたします。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
日時:2023年1月21日(土) 14:00~16:00
報告:
藤波伸嘉(津田塾大学)
「立憲君主の再イスラーム化?―オスマン帝国憲法と近代的カリフ制」
要旨:
立憲主義と国民主権の正統性が確立した1908年の青年トルコ革命以降、オスマン帝国憲法の改正は君主大権の軽重強弱を焦点とした。従って改憲の是非はカリフの権限如何に直結する。しかしムスリム非ムスリム問わず国制の根幹に関わる法的論点をも政争の具とした当時にあって、信徒の長の条件やムスリムの連帯に関わる「イスラーム的」な主張の信頼性もまた、同時代的な政局を踏まえて判断する必要がある。そこで本報告では、主権国家体系を前提として展開した近代的カリフ制の一つの到達点として、国内法上の一制度としてのその地位を論じるに際し、20世紀初頭のオスマン人が、聖法憲法国際法のそれぞれとの関係をどのように説いていたかを考察する。
コメンテーター: 長縄宣博(北海道大学/B01 研究分担者)
使用言語:日本語
開催形態:一般公開/無料、Zoomによるオンライン開催/要事前登録
事前登録:参加ご希望の方はこちらのフォームからお申込みください。
主催:科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム共同体の理念と国家体系」(研究代表者:近藤信彰(AA研)課題番号:20H05827)
問い合わせ・連絡先:
守田まどか mmorita[at]aa.tufs.ac.jp