終了しました 緊急ワークショップ 中東戦争の新展開:ガザからレバノン、イランへ(?)(Oct. 15)

2024.10.14

カテゴリ: ワークショップ

班構成: 総括班

総括班は、緊急ワークショップ「中東戦争の新展開:ガザからレバノン、イランへ(?)」(主催科学研究費補助金基盤A「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」)を共催いたします。

9月27日、イスラエル軍は約1トンのバンカーバスター(地中貫通弾)80発をベイルート南部郊外に撃ち込み、ヒズブッラーの指導者ハサン・ナスラッラーを殺害した。続いて9月30日にはレバノン領内にイスラエル軍が侵攻、地上戦も始まった。国連によれば、9月20日以降2000人近いレバノン人が死亡、100万人以上が家を追われた。10月1日には、イランによるイスラエルへの報復攻撃が実行され、戦線はますます拡大している。
一方で、ガザへの攻撃も依然止まることを知らず、10月2日時点で直接攻撃によるガザ住民の死者は41689人に上っている。7月初めに前進の気配がみられた停戦交渉も、テヘランにおけるハマース指導者のイスマーイール・ハニーヤの暗殺、イスラエルによる条件追加によってとん挫、和平のめどは全く立っていない。それどころか、バイデン政権はナスラッラー殺害、イランによるイスラエル攻撃を受けて改めてイスラエル支持を強調し、ガザ戦争停戦への努力に再び背を向ける形となっている。
いわば、イスラエルは、イランや「抵抗の枢軸」に攻撃対象を移すことで、ガザ戦争の問題の本質をすり替え、さらにアメリカを対イラン戦に巻き込むべく、米国式「対テロ戦争」を彷彿とさせる2項対立的レトリックを弄していると言えよう。
本ワークショップは、レバノン、イランへと戦線を拡大したイスラエルの戦いは、今後いかに展開するのか、問題の本質がどこにあるのか、そして我々は現在の事態をどう読み解き、どう対処すべきなのか。レバノン、イラン、イスラエルに関する3人の専門家からの報告を受けて、議論したい。

日時:10月15日(火曜) 17:00-19:00
参加方法:オンライン(zoom)
以下のフォームから、10月14日午後8時までにお申し込みください。15日朝までに接続情報をお送りいたします。
https://forms.gle/jEYVPSFgFH1b52Pp9

司会
酒井啓子(千葉大学)
報告者
報告1:黒木英充(東京外国語大学AA研) 「いつまで「戦争」、いつまで二重基準?」
報告2:松永泰行(東京外国語大学) 「「抵抗戦線」の終焉?」
報告3:保井啓志(同志社大学) 「レバノン大規模攻撃前後の世論調査から見るイスラエル世論の変遷」
質疑応答

お問い合わせ:千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl [@] chiba-u.jp
主催:科学研究費補助金基盤A「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」
科学研究費補助金学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)総括班
共催:中東木曜フォーラム

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