講演会「講演と音楽の集い「ガザの子どもたちのために」 」(Nov. 23)

2024.10.07

カテゴリ: ワークショップ

班構成: B03 平和構築

イスラーム信頼学B03班「紛争影響地域における信頼・平和構築」は、立教大学異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~との共催で、「講演と音楽の集い「ガザの子どもたちのために」」を開催いたします。

昨年10月以来、パレスチナ・ガザでは未曽有の人道危機が続いています。この集いではまず、現地で支援活動を行う国際NGO「パレスチナ子どものキャンペーン」が、戦禍の人々や子どもたちの証言などから、その実情を伝えます。そして、NGOがこのような状況にどのように寄り添い、活動をしてきたかついて紹介します。中東研究の専門家からは、パレスチナの歴史的な背景に照らし合わせて、ガザ戦争の今日を解説していただきます。こうした内容を通して、パレスチナ問題について、またガザ戦争によって分断されている世界について、参加者と一緒に考えたいと思います。
 11月29日は国連の「パレスチナ人連帯デー」です。パレスチナ問題を解決できないまま77年以上放置してきた国際社会の責任が問われています。アラブ楽器ウードの奏者である常味裕司さんを中心とする音楽ユニット「ラビィサリ」が奏でる調べに、特にクリスマスを前にして、三つの宗教の聖地でもあるパレスチナに想い馳せ、多様な人々の平和的な共存を考える機会にしたいと思います。

プログラム
13:00 開場
13:30~14:10 開会の辞
      現地報告「ガザからの証言」 (パレスチナ子どものキャンペーン)
14:10~1500  講演「パレスチナ問題の現在」(仮) 
      鈴木啓之氏(東京大学・特任准教授)
      質疑応答
15:15~15:30 休憩
15:30~16:20 講演「パレスチナと2024年の世界」(仮) 
      酒井啓子氏(千葉大学・特任教授)
      質疑応答
16:50~17:20 音楽 
      音楽ユニット「ラビィサリ」
      常味裕司氏(ウード)、和田啓氏(パーカッション)、松本泰子氏(ヴォーカル)
17:30 閉会の辞

会場:立教大学池袋キャンパス8101教室
   池袋キャンパスへのアクセス | 立教大学 (rikkyo.ac.jp)
使用言語:日本語
開催形態:対面

事前登録:事前登録制(先着150名)
     申込先 https://ccpjapan1123.peatix.com/

講 師: 酒井啓子氏(千葉大学国際高等研究基幹特任教授・同大学グローバル関係融合研究センター長)
     鈴木啓之氏(東京大学大学院総合文化研究科スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座特任准教授)
     常味裕司氏(ウード演奏家)
     和田啓氏(アジア系ハンドドラム奏者、作曲家)
     松本泰子氏(ヴォーカリスト)

問い合わせ先:石井 正子(masang[at]rikkyo.ac.jp)

<登壇者プロフィール>
酒井啓子(さかい けいこ)
千葉大学国際高等研究基幹特任教授。同大学グローバル関係融合研究センター長。専門は、中東政治、イラク政治。第21代日本国際政治学会理事長(2012年-2014年)。『「春」はどこにいった:世界の「矛盾」を見渡す場所から2017-2022』(みすず書房、2022年)、『9.11後の現代史』(講談社現代新書、2018年)、『移ろう中東、変わる日本:2012-2015』(みすず書房、2016年)など著書多数。

鈴木啓之(すずき ひろゆき)
東京大学大学院総合文化研究科スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座特任准教授。日本学術振興会特別研究員PD(日本女子大学)、日本学術振興会海外特別研究員(ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所)を経て、2019年9月より現職。著書に『蜂起〈インティファーダ〉:占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)がある。

常味裕司(つねみ ゆうじ)
日本のみならず、東アジア地域におけるウード演奏家のパイオニア。スーダンのウード演奏家のハムザ・エル・ディーン(2006年没)、アラブ世界を代表するチュニジアのウード演奏家のアリ・スリティ(チュニス国立音楽院ウード科教授・2007年没)の巨匠たちから学ぶ。国内では日本人ウード奏者の輩出にも寄与している。また、宇崎竜童と活動を共にするなど、各ジャンルへ影響を与え続けている。全国各地での演奏活動のほか、都内の各国大使館での演奏も数多い。『NHKスペシャル』「新シルクロード」ではアラブ音楽の監修を行なっている。

和田啓(わだ けい)
アジア系ハンドドラム奏者、作曲家。
江戸里神楽をもとに独自の音世界を表現し、国際的に活躍中。劇団四季、ひまわり、俳優座、青年座、他多くの演劇や映画の音楽などもてがける。1990年よりバリ島に渡り民族音楽であるガムランを学び、kendang(両面太鼓)にひかれ、I・ワヤン・ガンドラ氏に師事。その後、ウード奏者の常味裕司氏との共演をきっかけにアラブの打楽器Reqをエジプトにてハニー・ベダール氏に師事。様々なアーティストと数多く共演している。2005年にルーマニアとポルトガルより招聘を受けてのラビィサリ欧州コンサートツアー、2006年に国際交流基金派遣事業として常味裕司氏と共にエジプト・アラブ音楽院でのエジプト音楽家との共演による古典音楽コンサートをともに成功させた。

松本泰子(まつもと たいこ)
1986年UCCジャズヴォーカル新人コンテスト特別賞受賞。1990年を境に様々な民族音楽と出会いジャンルにとらわれず、日本の童歌・民謡をはじめアラブ古典、オリジナル曲の作詞作曲も手掛ける。2009年(財)さいたま市文化振興事業団主催「スーパージュニアコーラス」演出・指揮を担当、9月に「ペリクリーズ」(原作W.シェイクスピア)欧州4カ国公演に参加、劇団ひまわり「アンネ」などにおいて音楽を担当。同年12月サヌカイトを中心とした音楽グループ「Luz Azul」によりCDをリリース。2010年レバノン・ベイルートUNESCOホールにて常味裕司氏・和田啓氏とともにアラビア語による楽曲を披露。201年Trinityアジアツアー(高橋竹童=津軽三味線、丸田美紀=箏、和田啓=打楽器)にゲストとして参加。2012年、2013年に佐藤允彦氏による「ランドゥーガ~スリランカ公演」に連続参加。2014年に斎藤徹氏による「オペリータ~うたをさがして」全国ツアーに急遽参加。近年ボイストレーナーとしての評価も高い。

共催:科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)「紛争影響地域における信頼・平和構築」(研究代表者:石井正子(立教大学)課題番号:20H05829)
認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン、立教大学異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

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