終了しました イスラーム信頼学シビルダイアログ「在日クルド人とホスト社会の受容」(Nov. 2)
2024.10.02
カテゴリ: ワークショップ
イスラーム信頼学A02班「イスラームの知の変換」(代表:野田仁)は、総括班、TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)との共催にて、シビルダイアログ「在日クルド人とホスト社会の受容」を開催いたします。皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。
イベント詳細
「イスラーム信頼学」では、学術成果の社会への還元を目指す一連のアウトリーチ活動を「シビルダイアログ・キャラバン」と呼んでいます。本シビルダイアログでは、在日クルド人コミュニティについて研究されているSohrab Ahmadian氏による報告を出発点として、在日クルド人コミュニティの歴史的背景とホスト社会の関り方について考えることを目指します。
トルコ出身の在日クルド人は埼玉県川口市・蕨市周辺でコミュニティを築いていることで知られていますが、この1年近くの間インターネット上では彼らに対するヘイト・スピーチが目立つようになりました。しかしながら、在日クルド人は長年にわたってこの地域に根付き、地域住民と関りを持ってきた経緯があります。本企画を通して在日クルド人を知り、彼らとの向き合い方を一緒に考えてみませんか?
日時:2024年11月2日(土) 14:00-16:15
使用言語:日本語
開催形態:一般公開 Zoom Webinar (要事前登録)
事前登録:https://x.gd/vtmSN
プログラム
- 14:00-14:05 趣旨説明 小野亮介(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・研究機関研究員)
- 14:05-14:25 ミニ報告「日本語書籍・雑誌はどのように在日クルド人を報じてきたか」小野亮介
- 14:25-15:05 メイン報告「在日クルド人とホスト社会の受容:歴史的背景と現状の課題」Sohrab Ahmadian(千葉大学グローバル関係融合研究センター/東京外国語大学大学院総合国際学研究科・研究員)
- 15:05-15:20 コメント①明戸隆浩(大阪公立大学大学院経済学研究科・准教授)
- 15:20-15:35 コメント②馬場裕子(大阪大学日本語日本文化センター・日本語講師/大阪市教育委員会特別顧問)
- 15:35-16:15 質疑応答・ディスカッション
メイン報告概要
報告では、まず、在日クルド人の歴史的背景を紹介し、その後、ホスト社会である日本社会が彼らをいかに受け入れているかについて考察します。特に、どのような要因が社会の受け止め方を左右するのかについて、地方自治体の政策や個々の住民との相互作用といった、様々な視点から分析・考察します。また、これまでの研究成果から、移民や外国人のホスト社会への統合と共生を実現するための具体的な事例や提案を紹介したうえで、最近の追加調査の結果も取り上げます。それにより、多文化共生に向けた、包括的な政策や実践のヒントを提供したいと思います。
メイン報告者紹介
Sohrab Ahmadian(ソホラブ・アフマディヤーン)
イラン系クルド人。2024年3月筑波大学にて博士号を取得。千葉大学/東京外国語大学非常勤研究員。日本と中東の学際研究を専門とし、博士論文では在日クルド人のディアスポラ体験を中心に論じる。
お問い合わせ:ryosuke_ono[at]aa.tufs.ac.jp
共催:学術変革領域研究(A)「イスラームの知の変換」(研究代表者: 野田仁 (ILCAA)、課題番号: 20H05825); 科研費学術変革領域研究 (A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」総括班(研究代表者:黒木英充(ILCAA)課題番号:20H05823); TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)