終了しました イスラーム信頼学緊急セミナー2「2023年パレスチナ/イスラエルのカタストロフ〈ナクバ〉の 地球的意味を考える:ガザ、ホロコースト、アパルトヘイト」(Nov. 29)

2023.11.21

カテゴリ: シンポジウム

班構成: A03 移民・難民B03 平和構築

イスラーム信頼学緊急セミナー2

「2023年パレスチナ/イスラエルのカタストロフ〈ナクバ〉の地球的意味を考える
:ガザ、ホロコースト、アパルトヘイト」

2023年11月29日(水)
17:00~19:30 オンライン(Webinar)開催



事実上のジェノサイドが起こっているパレスチナ情勢を受け、
イスラーム信頼学A03「移民・難民とコミュニティ形成」班と
B03「紛争影響地域における信頼・平和構築」班は、
2回目の緊急セミナーを開催いたします。
ショートノーティスで恐縮でございますが、多くの皆様のご参加をお待ちしておりますとともに、
ご関心のある方々にご周知くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

【プログラム】
17:00-17:10 開会の挨拶
 黒木英充(領域代表者・東京外国語大学AA研/北海道大学SRC)
17:10-18:30 報告
 臼杵陽(日本女子大学) 「ガザ問題への視座」
 小森謙一郎(武蔵大学) 「反セム主義、反ユダヤ主義──ひとつの提言」
 牧野久美子(JETROアジア経済研究所) 「南アフリカはパレスチナ/イスラエルをどうみているか」

18:30-18:40 休憩

18:40-18:55 コメント 佐原徹哉(明治大学・B03研究分担者) 
18:55-19:30 討論・質疑応答


開催形態:一般公開/無料、zoom(ウェビナー)によるオンライン開催(要事前登録・同時接続最大500名)
使用言語:日本語
登録:11月28日正午を持ちまして締め切りました。多数のお申込みをありがとうございました。

 


【概要】
 イスラエル政府・軍によるパレスチナ人に対する明白な民族浄化の戦争犯罪を世界中が目撃し、大きなうねりが起こっています。なぜこの事実上のジェノサイドを「国際社会」は止められないのか、という深刻な問いに多くの人々が真剣に向かい合っています。一方で、「ハマースのテロが原因だ」「イスラエルもパレスチナもどっちもどっちだ」「2000年にも及ぶ対立を解決するなんて無理だ」といった言説が依然流通している状況があります。

 この問題をパレスチナ(ハマース)とイスラエルの二項対立だけで捉えている限り、解はみつかりません。ここまで矛盾が山積して爆発した背景には、植民地主義からホロコーストに至る世界史的な流れがこの地域において新たな展開をみせてきたことを把握する必要があります。このグローバルな問題を解決するヒントはどこにあるのか。カタストロフ(ナクバ)の只中から、近未来の地球社会を見通す手がかりをつかむ機会にしたいと思います。

 

【登壇者プロフィール】
臼杵陽(うすき あきら)
日本女子大学文学部教授。著書に『「ユダヤ」の世界史 一神教の誕生から民族国家の誕生まで』(作品社、2019年)、『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書、2013年)など。

小森謙一郎(こもり けんいちろう)
武蔵大学人文学部教授。訳書に『ホロコーストとナクバ 歴史とトラウマについての新たな話法』(水声社、2023年)、著書に『アーレント 最後の言葉』(講談社、2017年)など。

牧野久美子(まきの くみこ)
JETROアジア経済研究所地域研究センター・アフリカ研究グループ長。共編書に『新 世界の社会福祉11 アフリカ・中東』(旬報社、2020年)、Protest and Social Movements in the Developing World (Cheltenham: Edward Elgar Publishing, 2009)など。

佐原徹哉(さはら てつや)
明治大学政治経済学部教授。著書にWar and Collapse: World War I and The Ottoman State (Salt Lake City: The University of Utah Press, 2016. 共著)、『中東民族問題の起源 オスマン帝国とアルメニア人』(白水社、2014年)など。計画研究班B03(紛争影響地域における信頼・平和構築)研究分担者。

共催:
科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)
「移民・難民とコミュニティ形成」(研究代表者:黒木英充(ILCAA/SRC):20H05826)
「紛争影響地域における信頼・平和構築」(研究代表者:石井正子(立教大学)課題番号:20H05829)

お問合せ先:
イスラーム信頼学事務局(connectivity_jimukyoku@tufs.ac.jp)

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